2016年10月12日水曜日

〇《奥の細道紀行》村上市葡萄「葡萄峠」

《曾良随行日記》○二十八日 朝晴。中村ヲ立、到蒲 ・(名ニ立程ノ無難所)。甚雨降ル。追付(おっつけ)止(やむ)。申ノ上刻ニ村上ニ着、宿借テ城中へ案内。
〇「到蒲□」は不審だが、「到・葡萄」だろう。葡萄の在所は今もある。問題は大沢から葡萄に至るルート。道中に葡萄峠があったという。そこで葡萄峠を探索。しかし第一次村上遠征では糸口もつかめずじまい。今回何度も葡萄村の国道を行き来して糸口の探索に努めた。その結果「らしき」端緒をつかんで「らしき」旧道を辿って↓ここまで来た。




↑↓左のルートを行くと「この先1.2km明神様」と案内が出た。いよいよ「らしく」なってきた。
↓ここが峠のように見える。さしづめ葡萄峠か。
↓ボクの推測はドンピシャリだった。地図の中央に明神岩がある。左下に葡萄トンネルがある。その中間に葡萄峠がある。上の写真はまさに地図で示された葡萄峠で写したもの。
〇地図の明神岩から右上端の大沢に向けて旧道がある。今は廃道然としている。これが芭蕉が歩いた旧出羽街道。芭蕉と曾良は大沢から大沢峠を越えて(峠に茶屋があった)明神岩に出、さらに葡萄峠を越えて朝日村に出た。そして村上まで歩いて宿をとった。
〇リンク→村上市大沢・芭蕉が歩いた旧出羽街道石畳道http://takashikun.blogspot.jp/2015/09/89_12.html

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