2016年8月13日土曜日

〇8/13(土)栃木県名舟町「村檜神社・大慈寺」、茨城県さくら市「月山寺」「雨引観音・楽法寺」、石岡市「善光寺」、土浦市「法雲寺」

〇文化財探訪の旅もこれだけやり続けると底を突いて感動的な神社仏閣に廻り逢うことが少なくなる。今日は一日淡々と文化財のありそうな神社仏閣を検索しては走り回ったという感じ。
〇最初は栃木県名舟町の「村檜(むらひ)神社」。本殿が重文(拝殿がない構造)。隣接して「大慈寺」があったので併せて拝観。この寺には円仁大師の母の墓、小野小町の墓があるなどという大それた伝承がある。ライシャワー米元大使が訪れて植樹している。
〇茨城県に入りさくら市で二寺を拝観。いずれも大寺。建築物に国宝・重文はないが(県指定文化財が多い)、絵画・彫刻・美術品に見るべきものがありそうなので訪れてみた。月山(がっさん)寺には立派な美術館がある(が、見るべき文化財は乏しい)。天台宗。雨引山楽法寺の山上伽藍の見事さには目を瞠る(ほとんどの堂塔伽藍が県指定文化財)。本尊の観音像は重文、秘仏。真言宗豊山派。
〇茨城県石岡市の「善光寺」は衝撃的。重文の仁王門を目当てに訪れたんだが、山上の本堂の姿が凄惨。モノは重文級だけに簡単に叩き潰すわけにはいかないのだろう。しかしアレを復旧するには新築以上の費用がかかるだろう。夜は妖怪の巣窟。
〇最後は土浦市の「法雲寺」。これがカーナビを頼っては辿り着けない。足(道)を失った幽霊のような寺。正面の参道は草に埋もれている。先師らの《頂相(ちんそう)》三図が重文なので探訪したのだが、別に公開されているわけじゃない。頂相(師の似顔絵・風韻画)が三図像も重文だという寺は滅多にない。のでどんな雰囲気の寺かと思って訪ねてみた。頂相を大事にする上は臨済禅の寺だろう。
〇今夜の宿は「道の駅・下妻」。さっき雨が通り過ぎた。旅に出て初めて。

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