2016年1月13日水曜日

〇日本人の心の故郷(ふるさと)《高千穂峡》

〇日本の風景の中から先ず一つ選んでかかるとしたらどこにするか。ボクは迷わず高千穂峡を選ぶ。高千穂と云えば『天孫降臨』神話と結び付く。結び付くのはいいのだが、ややこしいのは「高千穂」が九州に二箇所あること。一つは阿蘇山の東麓・延岡に流れ下る五ヶ瀬川の上流にある高千穂峡、もう一つは霧島連峰の南端に位置する高千穂の峰。どちらも天孫降臨の地であると主張して譲らない。一般には霧島神宮のある高千穂の峰の方が有力な気がするが、近時梅原猛が現地を調査して高千穂峡に軍配を挙げた。ボクはどちらが天孫降臨の地であるかなど決定する気はさらさらない。所詮伝説、目くじらを立てる話ではない。ボクは両方を二度ずつ探訪した。伝説の地に相応しい雰囲気・魅力を二つの地はそれぞれに湛えているかどうかを見聞しに行った。結果は両者ともがっぷり四つに組んで動かない。両者とも天孫降臨・日本開闢伝説の地に相応しい相貌と魅力を湛えているのである。伝説の地たる資格は五分五分だが、優美さで云えば何と言っても高千穂峡。霧島・高千穂の峰は雄々しい。
↓橋の上から高千穂峡・五ヶ瀬川を覗く。




↓「天岩戸神社」の天岩戸遥拝所。拝殿の背後の川向こうに天岩戸がある。
 ↓天岩戸神社から上流へ歩を進めると「天の安河原」がある。
↓天の安河原に大洞窟がある。この洞窟に八百万の神が集合して、天岩戸に籠って出て来ない天照大神に如何にしてお出まし願いまた世界に光明を回復するかにつき協議を重ねたという。







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