2015年2月6日金曜日

〇芭蕉「奥の細道紀行」北陸路(16) 小松「本折日吉神社」芭蕉留杖の地

〇小松の日吉神社に芭蕉が杖を留めたという伝承は、曾良随行日記の次の記述に由来する。
先ず24日に芭蕉・曾良・北枝一行は小松に着き、近江屋に宿をとった(近江屋がどこにあったかは杳として分らない)。
《25日 快晴。小松を立たんと欲するも、所衆聞きて北枝を以て留どむ。立松寺へ移る。多田八幡へ詣で、真盛が甲冑・木曾願書を拝す。終わりて山王神主藤井(藤村の誤記)伊豆宅へ行く。会有り。終わりて此こに宿る。‥‥》 この山王神主というのが日吉神社の神主のことらしい。日吉神社神主は、藤村伊豆・俳号鼓蟾(こせん・蟾はひきがえる)。藤村伊豆宅で催された連句会は芭蕉のしほらしき名や小松ふく萩芒》の初句で始まったそう。


↓奥・芭蕉塚、手前・句碑


「芭蕉翁留杖之地」
↓《しほらしき名や小松吹く萩すすき 芭蕉》
 「露を見しりて影うつす月 鼓蟾」
 「躍(おどり)のおとさびしき秋の数ならん 北枝」

0 件のコメント:

コメントを投稿