2014年9月21日日曜日

〇「奥の細道紀行」(32)那須野黒羽で歌枕「那須の篠原」を分けて「玉藻の前の古墳」をとう

 「篠原玉藻稲荷神社 ここは、お稲荷さんと称える作神さまと玉藻の前(九尾の狐)とを祭った由緒深い社である。宝前の社殿改建記念碑と石の鳥居の柱にいわれなどが記してある。建久4年(1193)源頼朝が那須のときこのやしろに参詣したという伝えがある。また元禄2年4月12日(陽暦5月30日・1689)松尾芭蕉は、この篠原の地を訪れている。「おくのほそ道」に《ひとひ(一日)郊外に逍遙して、犬追物の跡を一見し、那須の篠原をわけて、玉藻の前の古墳をとふ。》とある。境内に芭蕉の句碑《秣おふ‥》と源実朝の歌碑《武士の矢並みつくろふ‥》がある。また九尾の狐退治の伝承地としての「鏡ヶ池」と「狐塚」の霊を移したという祠がある。なお狐塚址はここより北東の地の県道沿いにある。」


 金槐和歌集・源実朝 《もののふの矢並つくろふ小手の上に霰(あられ)たばしる那須の篠原》
 ↓芭蕉句碑
《秣(まぐさ)おふ人を枝折(しおり)の夏野哉 芭蕉》


 拝殿

0 件のコメント:

コメントを投稿