2013年10月18日金曜日

〇10/14(月・体育の日)遠州三山の一つ「可睡斎(かすいさい)」。徳川家康公ゆかりの寺。静岡県袋井市

〇「可睡斎」の由来 この寺は600年前(応永8年)に開創された曹洞宗屈指の名刹。11代住職・仙麟等膳(せんりんとうぜん)大和尚は、幼い徳川家康を戦乱から救ったことがあり、後に家康が浜松城主となった折、報恩のために城に招かれた。その席でコックリコックリ居眠りを始めた。その姿を見た家康は、和尚の安らかな親愛の心を悟り、和尚に「睡(ねむ)る可(べ)し」(御前にて眠っても無礼ではないとの意)と言い、以後「可睡和尚」と愛称せられ、寺号も東陽軒から可睡斎と改め、後に10万石の待遇と徳川幕府最初の僧録司(そうろくす)という職を与えられた。このエピソード、山岡荘八・徳川家康全26巻に出てくる名場面。家康の性格を理解するのに役立つ。
↓総門
 右の丘の上に見えるのは瑞龍閣の部分。この一角には方丈・書院・典座(てんぞ)寮・東司(とうす)など豪壮な建物が並んでいて圧巻。正面石段の上に三門がある。
 三門。
 仁王像は、現代仏像彫刻家の手になると見えて、造形的には優れている。

 ↓輪蔵堂。経蔵である。
 おさすり大黒天
 ↓本堂

左端は経蔵の部分だが、正面の建物が何かがはっきりしない。位牌堂か。
 ↓座禅堂
 ↓位牌堂
 中央奥・石段の上が「秋葉総本殿三尺坊御真殿」。右は「大黒堂」←本堂の横からはみ出した建物。
 ↓「秋葉総本殿三尺坊御真殿」。この曹洞宗の大刹のおかしさは、禅寺なのに、秋葉三尺坊大権現を祀って火防の祈祷をしていること。大黒天も祀っているし、白山妙理大権現も祀っている。
手前は宝蔵だろう。右奥に小さな勝軍地蔵堂がある。
↓東司=トイレ。 
↓東司(便所)の守護神・ウスサマ明王。東司をバカにしてはいけない。曹洞宗禅では大事な修行道場なのである。



0 件のコメント:

コメントを投稿