2013年7月1日月曜日

〇若狭国小浜「多田寺」の名宝たち。

〇今年の二月に「若狭・多田寺の名宝」という写真集が出版された由。ボクは運好く良い折に訪問した。早速購入。
本堂の薬師如来三尊像を納める厨子。江戸時代・松平藩主の寄進にかかる。四天王像が四隅に配置されている。三尊像は厨子の中に窮屈そうに身を寄せ合って立っている。従前は秘仏だった。
〇薬師如来立像の尊顔。この顔立ちは日本人好みの仏顔ではない。多分仏師は渡来人。
薬師如来・正面像。重文。薬壺を持っていない。
右脇侍(向かって左)の日光・十一面観音立像。奈良国立博物館で展示されたとき、東洋のモナリザと異称されたそう。空海が中国から正純密教を招来した時期よりも・制作年代が一世紀も遡るらしい。雑密時代の十一面観音の姿を象形しているとされている。中尊の薬師如来立像よりも制作年代が古い。中尊の脇侍として制作されたのではない。ので、日光菩薩という呼称は正確ではないというのが研究者・識者の意見。
十一面観音・正面像。重文
月光菩薩立像の顔
月光菩薩立像・正面像。重文。この像も、中尊・薬師如来の脇侍仏として制作されたものとは見られていない。∴月光菩薩という呼称には疑問がある。

〇四天王像




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