2013年5月10日金曜日

〇佐渡・小木海岸、宿根木(しゅくねぎ)の「千石船」

宿根木という在所の手前に校舎跡と思しき建物が建っていて・その講堂らしい大きな建物に「千石船展示館」の文字が。一旦行き過ぎて・ブレーキを踏んでまた戻った。


 中に入ると、実物大・設計図通りに造られた千石船「白山丸」が展示されていた。
 ↓前方・舳先から見る。

 横腹
 〇ここで、弁財船の小型模型が展示されていたので暫しそちらに目を移す。
 ↓「単なる模型ではなく、10分の1の弁財船である。和船を造船する時は、板図設計図を書き、船大工棟梁と、船主が話し合って作業を始める。その板図は、10分の1の大きさである。板図のとおり造ったのが、この小型であり、本船の作業と同様な手法、技術を使う。この小型を作りながら、本船の造船作業の打ち合わせをするのである。」
 ↓千石船の後方・艫。
 真後ろ。舵(かじ)に注目。

 ↓以下二枚の写真は、帆柱を写した。太くて長い帆柱が横倒しにされている。

 船室。艫(とも)・後方に向かって設けられている。二畳敷きの間が見えているが、そこが船頭室。
船頭部屋
船室の上に横倒しに置かれている帆柱。
船室
↓以下二枚の写真は、帆柱を立てる部位を写した。

 ↓御影石
「千石船は積み荷が軽いと船が不安定になる。それは舟と同じほど長い帆柱と155畳もある帆が船の上に立つからであり、いわゆる頭でっかちの形になるので、船の底には重たいものを積み込んで安定を保つようにする。この御影石は、瀬戸内海地方で産出されたものを尾道港で積み込み、佐渡へ持ち帰ったものである。‥‥」
船底
船底からの昇降口。左右に二つある。


0 件のコメント:

コメントを投稿