2013年4月15日月曜日

〇湖西坂本「滋賀院門跡(しがいんもんせき)」で穴太積み石垣の集大成を見た。

朝八時過ぎ、道の駅「琵琶湖大橋・米プラザ」を出発。40分後、坂本「滋賀院門跡」に到着。目にする石垣は、ナントすべて穴太積み。いわゆる野面(のづら)積み。自然石たちの声を聞いてそれぞれの石に然るべき位置を与えていっただけ。実に自然で堅固で美しい。一見してこれぞ穴太積みだと合点がいく。その石垣を守り抜いてきた滋賀院も立派。しかし根本的には、穴太積み石垣が堅固で美しいからこそ守られてきたというべきだろう。丁度日吉大社の「山王祭り」の日に当たっていた。山王大社の広々とした参道は両側に香具師の露店が色とりどりに並び、葉桜や若芽若葉の新緑が目に心地好く、そして関心の穴太積み石垣が参道の両側を縁どって楽しい。天気も晴れて温暖で穏やか。好い日だった。午前9時過ぎ、滋賀院門跡でその式台玄関から大僧正が輿に乗って日吉大社のどこかで勅使にお目見えしに出掛ける行列に出逢いその一部始終を観察した。拝観案内の人曰く「遠くからご苦労様。輿渡御行列に出逢えて幸運でしたね」。滋賀院門跡内を見学し、裏の慈眼堂を訪ねた。そして無理な日程にすると後にこたえるので、午前中で切り上げて帰路に着いた。琵琶湖大橋を渡り近江富士・三上山の麓に着いた。ここには「御上(みかみ)神社」が鎮座する。この神社の前に来ると、ボクは参詣せずにおれない。深い森に包まれて境内があり、境内には端正な建物が心地好いほど整然と配置されている。こんなに美しい神社は二つとしてない。端正な建物群はいずれも貴重な文化財。本殿は国宝。重要文化財は、楼門・拝殿・若宮(天満宮)本殿。これ以上欲張らずに栗東ICから名神高速に乗って帰って来た。七尾着、6時半。女房曰く「お父さん、早かったね」。おばあちゃんと3人で夕食を摂った。安土城の北にある観音正寺(かんのんしょうじ、西国33箇所観音霊場の第32番札所)の石段を登らずに好かった。本心では今日こそ登ろうかと少し迷っていた、凄さで有名な石段を。

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