2013年1月17日木曜日

〇四国88札所霊場巡り、第21番・徳島県阿南市「太龍寺(たいりゅうじ)」

〇「太龍寺」は「鶴林寺」よりもさらに山深い高山にある。標高610mの山頂。麓のロープウェイ駅から登る。車での参詣は慮外らしい。カーナビも登頂ルートを検索できず(もっとも超お古のナビ)ボクを誤導し続けた。よっぽど登頂を断念しようかと思ったが、88箇所霊場探訪の目標が崩れるので登頂ルートをカーナビに頼らず現地案内表示に従って探索し続けた。夕暮れが迫るので焦った。そして遂に登頂ルート入口らしき場所を発見。が、麓の入口にして既に一車線ギリギリの道幅しかない。そして途中で車を乗り捨て、残り1,200mは徒歩で登るのだそう。ロープウェイを利用しようにもその駅をこれから探さねばならず、山頂駅から下る時に最終便に間に合う保障がない。ので、ボクはセレナを駆って登頂を目指すことに決断。道は対向車が来たら万事休する状態が延々と続く。幸いこんなルートを辿って来る対向車などいなかったが、ヘアピンカープには「一度で曲がることは不可能。切り返しが必要」と案内してある有様。実際二度切り返した。やっと小広場に着いたら、そこが車の乗り捨て場。そこから1,200m、足での登頂の辛かったこと。ボクは狭心症のうえ貧血。休み休み、終わりのない坂はないと念じて昇り続けた。 そしてとうとう仁王門に到達。太龍寺は高野山真言宗の寺。本尊は「虚空蔵菩薩」。空海・弘法大師は若き頃、この山に籠って「虚空蔵求聞持法」を修法し体得した。一種の記憶術だといわれる。大師23歳の時の著作「三教指帰」に、この山での修法のことが記されている。太龍ヶ嶽は大師霊場の中の白眉なのだ。とにかくボクは「太龍寺」にやって来た。
仁王門
霧が深くなってきた。仁王門を潜った後も長い参道が続く。
東塔境内に到着。霧に紛れた護摩堂。
護摩堂手前にある「六角経堂」。お経全巻が収蔵されている。
護摩堂
正面奥に「六角経堂」、その左手前が「護摩堂」
左から納経所、本坊、護摩堂
本坊境内を奥に進むと、山門が見えてくる。霧が深い上に夕暮れてきたので灯が入っている。
山門石段の左側に山頂ロープウェイ駅に至る道がある。
石段を登って山門を潜ると、さらに石段がある。
ここが本堂境内。
相りん塔がある。
本堂
本堂の真ん前に石段があり、それを下った先に山頂ロープウェイ駅がある。霧でボンヤリしているが石段の向こうに写っているのが駅。
霧に隠された三重塔。小高い丘の上に建っている。
↓三重塔・右上と本堂・左下。
三重塔
三重塔から見た本堂
大師堂に向かう。
正面・大師堂、左・中興堂。太龍寺も中世には衰退した。それを中興した祖師二人が中興堂に祀られている。
大師堂
中興堂。背後に三重塔がシルエットになっている。
戻り。本堂方面を望む。手前に修行大師像がこちらを見て立っている。
これで2日目の霊場巡りは幕引きとなった。阿波・徳島県の霊場を2つ残したが、夕暮れたので已むを得ない。この夜の宿泊地は「道の駅・日和佐」。徳島県と高知県の境界近く。以前泊まったことがあり、パソコン電波がNETに繋がることを知っていたので。

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