2012年5月19日土曜日

〇5/19(土)悲願成就。薬師寺・東院堂本尊「聖観音立像(国宝)」に面会。四天王像(重文)に守護されていた。

午前八時前に七尾を発った。途中服薬の影響で病的睡魔に襲われ仮睡。それで奈良・薬師寺到着は午後二時半。それでも唐招提寺まで脚を伸ばす算段だった。が、薬師寺で思わぬ余禄に恵まれその鑑賞に時間を惜しまなかったので、薬師寺参詣だけで午後四時半になった。余禄とは、宝蔵院展が行われており、二つの宝蔵院を廻ったこと。吾輩は、三体程の等身大の観音立像・重文に面会できるかと期待したんだが、それは叶わなかった。いつか会える日が来るかもしれないから、楽しみがとっておきになったと思えばむしろ有難い。斑鳩・法隆寺前を通り、龍田川を渡って川沿いに遡上して午後五時半、奈良での定露営地「道の駅・やまと路へぐり」に到着。以下、今日、薬師寺で出会った仏像達を中心に紹介する。ダイアルアップ接続で時間が掛かるので、やわやわといく。先ずはお目当ての東院堂本尊「聖観音立像」。
↓「東院堂・国宝」


 ↓薬師寺白鳳伽藍朱塗り回廊から、望遠レンズ状態にして東院堂の開き扉からその奥の仏像を撮影。これが、聖観音立像・国宝。小柄な女性くらいの背丈。

 守護神・四天王(重文)

 以下の写真は、薬師寺のガイドブックから引用。
↓東院堂・内陣。中央に黒塗りの厨子があり、その中に聖観音立像がおわす。厨子の扉は毎日開かれることになっていて、秘仏化するようなケチな発想は薬師寺にはどうやらない。もっとも、薬師寺の主要仏はほとんど銅造で持ちがいいせいもあるか。
 以下、聖観音立像・国宝・銅造


 絵が寝てしまっているが、本当は立っているので誤解なきよう。
 これが白鳳時代の鋳造仏の顔。芸術的香りの豊かな表情の見事さに、言葉を失う。渡来系仏師の作像と見るのが妥当だろう。この聖観音立像には、インド系の匂い・特徴があるそう。
 以下、四天王像・重文




2 件のコメント:

  1. さすが国宝ですね。わ~素敵、素晴らしい、としか言葉がでません。四天王像は両脇にいるのですか!かっこいい~!軽薄な言葉ですみません。写真撮影はOKなのですか?よく撮れてますね。
    それから仏教美術のことは知りませんでした。説明ありがとうございます。梅原猛さんって仏教学者の先生ですよね、新聞とかで読んだことあります。あの方の哲学は好きです。
    ん~でも、頭のHDに書き込めたかなぁ?外付HDが必要です!

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  2. 実は、東院堂の聖観音立像に会ったとき、美しい仏像だとは思ったが、それほど感動しなかった。今振り返ってみると、無機的な銅像の金属質の肌がどうやらボクの目に馴染まなかったらしい。有機的な木造の細胞質の肌を持った仏像の方が、ボクの目に好ましさを感じさせるらしい。木造仏でも、漆箔のキンキラキンに輝く仏像には好ましさをあまり感じない。仏像に木目の肌の風合を感ずると、ボクの目は安らぐ。そう言えば、ボクは大木・神木の噂を耳にすると、全国何処へでも出向いて会いに行ってきたもの。ボクの心の何処かに木霊信仰が生きている。

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