2011年7月1日金曜日

7/1(金)司馬遼太郎、梅原猛、養老孟司そして井上靖

一年の半分を経過した。そして週末がまた来る。月日の経つのの早いこと。吾輩の余命は風前の灯。誰から何を言われようと好きな道を行くしかない。死んだらThe end。吾輩が愛読してきた現役作家は三人。司馬遼太郎、梅原猛、養老孟司。順番は愛読し出した順番。井上靖はその死直後の特集TV番組を見て「氷壁」を買ってきて読んで嵌った。これら四人の作品は手に入るものは全部集めて読んできた。司馬遼太郎が突如死亡したときは国家的資産の生産がストップしたような気がして残念だった。司馬遼太郎は、体温のなかった日本史に30度位の熱を与えた。あと6度5分の熱をup させられる作家が果たして登場するかどうか。梅原猛は日本史に屹立する大天才・巨星・大魔神・大善人。南方熊楠さえも眼下でくすんで見える。柳田國男と折口信夫を足しても追いつけない。今84歳だが、親鸞と世阿弥に関する天才・善人・魔人にしか見えない秘密を看破しそれを解き明かす大作を書こうとしている。それらを書き残す余力を天が奪おうものなら怨霊となってこの世に現れてでも書き残すであろう弩迫力。養老孟司は空前絶後の読書量と頭の回転の速さによって生み出される思索集が独創的で文句なしに面白い。その読書は英語本にまで及んでいるから凄い。ただ最近高齢化して短気になり、文章も短気化してついて行きにくくなったのが難。井上靖の作品はすべて善なる日本人魂の極致。高尚。

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