2011年3月24日木曜日

3/24(木)、隆くん、64歳の誓い

流浪の旅に出て三十数年来の弁護士生活を突き放して見るようになってつくづく思う。吾輩は随分小さい人間になってしまった。少年時代の元気溌剌から想像された将来の人間像から見れば余りにも小さい、委縮している。弁護士稼業は吾輩の性分にそぐわなかった、それは分っていた。紛争・犯罪に首を突っ込み、剰さえ手を突っ込んで金を請求する、稼業のこの性質構造が吾輩には違和感の元で精力を発揮するのを阻害した。人間やはり性に合った生活をして一生を送らなければ己を生かせない。吾輩は壮年時代に誓いを立てた――子供達が一人前になるべき時までは辛抱して弁護士稼業に従事しよう、その時期が来たらきっとしたい放題をして余生を生きようと。その時期は到来していると思う。余命は(幾ばくもないが)性に合ったことのみに(できるだけ)燃焼させ、最後には本来の自分の大きさを達成して自足満足感を持って死のうとぞ思う。

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