2009年6月20日土曜日

駒ヶ根市東岸「火山」で中央アルプスを描いた。伊那の人々は性格が好い。

2009年5月3日
 梓川SAで朝食を摂り伊那谷・駒ヶ根市に向けて出発。伊那ICで降り県道を伝って行くと天竜川東岸の火山(ひやま)に着く。ここから中央(木曾)山脈の絶景が望める。カメラを担いで取材に回っていて素敵な景色を発見。田圃に水が引かれてその水面に木曽山脈の主峰「空木岳」(うつぎだけ)の頂上が反映している。Just timingな(季節感のある)俳句的風景。イーゼルを立てた位置は公道の様な?私道の様な?という道の一角。描いていたら道の奥の家の住人が出て来て僕を発見し「アッ」と声をあげた。純朴そうな若者だった。僕が「ここは公道ですか」と尋ねると「ウチの道です」。ここで描いていても好いですかと訊くと「どうぞどうぞ、お邪魔はしません」。石川県から来たこと、「火山」は絵描きの世界では有名であること、空木岳の山頂が田圃の水に反映して風流であることなど話した。若者は「田圃の水に山が映ってることなど今まで全然気が付かなかった、へぇー」と感心。若者が立ち去ったあと後方で「火山は絵描きさんの世界では有名なんだってぇ」という声が聞こえた。家人は僕に気を遣ってくれた。母親が出て来て「トイレを使って下さい」。自家用車がいつも通る私道の一角に僕が陣取っているもんだから態々迂回して遠回りになる裏コースを走ってくれたりm(__)mお陰で絵も納得いくものに仕上がった。

21:31 今「ルートイン伊那」にいる。本当は今日も野宿するつもりだったが、伊那ICを出たとき既存のルートイン伊那とは別に新しく「ルートイン・伊那インター」が出来ているのを見て、絵を描いた後インターネットで空き室状況をチェックして(伊那市に二つもホテルを作って)果たしてはやっているものかどうかチェックを入れた。調べると新ホテルは未だ開業していなかったが、ついでに見た旧ルートイン伊那が連休中ずっと空きがあるのを知って意外だった。フッと予約を申し込んでみようと思った。ところが予約手続が上手く出来ない。モタモタしていたら目の前でディスプレイの本日の空き部屋状況が○印から△印に変わった。△はもう残り少ないことを示す。こうなったら意地!何とか予約の段階を一歩進めたら…何と残室数が1の表示が出た。しかも所望の禁煙室。以前「ルートイン福井北」で喫煙室しか残室がなくて仕方ないので妥協して入室したら臭くて鼻について秋の寒波が来ていたのに外窓を開け放って寝たことがあった。こうなったら残り一つの禁煙室をgetすることが悲願になってしまった。×印がパッと出た時の無念さを思うともう必死のパッチ。そうして何とか手続をクリアして予約を完結してご満悦したという訳。伊那市に来たら毎度「三山(みやま)画材店」のおばさんの顔を見に寄り、絵具をどっさり仕入れる。今日の仕入れは49本。絵具業界のシェアを自動車業界に喩えると「ホルベイン」がトヨタ、「クサカベ」が昔の日産・今のホンダ、「マツダ」がマツダか今のニッサン。以前ボクは「ホルベイン」の絵具しか手にしなかったが、奥田憲三先生の絵具箱の中に「クサカベ」があるのを見てそれも使い出し、今は「マツダ」にも本格的に手を出している。同じ呼称の絵具でも三社で相当違う。如何に違うものか――そのことを知っている画家は極く少数だろう。三山画材店からホテルに戻る道中「養老の瀧」に入り燗酒2合を飲んでやった。酒を飲んでいたら何と「ちびまる子」が始まった。これを見ないと僕は次の一週間の調子が出ない。今日は巡り合わせが良い。写生地でもそうだった。絶景を発見できたし、善良な人達に恵まれた。そう言えば故郷・七尾ではデカ山・青柏祭が始まっている。ボクには遠い世界のことのようf(-_-;)。

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